キミがくれる、あるがまま。
騒がしいから、トモ達が戻って来たのが分かった。
廊下の端っこから、声がするんだもん。
まだ、クラスのみんなは騒いでるし、担任のモリッキーは来ないから、立ち上っても大丈夫だよね?
廊下側の私は、トモが入ってきたと同時に、トモの名前を呼ぶ。
「トモ!」
声、大きかったかなぁ?
トモは、少し髪の毛に汗を嗅いているようで、ブレザーの制服のジャケットは脱いで、手に持っていて、白いワイシャツをちょっと、しわくちゃにして、くるくると腕まで、捲っていた。
制服のズボンは怪我をしたところまで、同じようにくるくると、捲られていた。
「相原、おはよう。」
にこっと、トモは私を見た。
「これ・・・・」
私は、かばんから出した数枚の絆創膏をトモに差し出す。
足りるのかな、とちょっと不安になる。
「絆創膏?」
「うん、トモ転んでたでしょ?」
私が言うとちょっとトモは恥ずかしそうにしていた。