キミがくれる、あるがまま。
仲の良くなる友達が出来れば、嬉しいし、色んなおしゃべりもしてみたい。



一年のときは、自分で自分のキャラを否定しなかったし、別に、クドい関係の友達もいらないと思っていた。



けど、二年生にせっかくなれたんだし、青春を謳歌したいとも思う。





自分の席は、廊下側の後ろから四番目だった。
なかなかグッドだよね、この席!





「おはよーう!」




私は、かばんを置いて席に座り、頬杖を付くと、なんとも明るい声がして、その子を見る。


どうも、私の前の席みたいだ。



「・・・おはよう。」




私、ちゃんと挨拶出来てるのかな?
顔、引きつってない?



顔の筋肉がピクッと動いてしまわないか不安だったけど、その子は、可愛らしいまんまるの瞳を私に向ける。



「相原 萌(あいはらもえ)ちゃんだよね?可愛いくて有名だから、知ってるよ!
私、植原 麦(うえはらむぎ)ってゆうの〜!」



植原麦ちゃんは、「原」の字が一緒だね、とにこりと笑う。
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