キミがくれる、あるがまま。
「いいな、窓ぎわの席・・・」



遠い目をして私は、呟くと『トモ』が私の声に気づいて私を見た。




「窓ぎわ好きなの?」




「え、あ、うん。空の色とか風景見えるから。」



私は、聞かれ咄嗟に答える。
私は、怖く見られてないのかな・・・と心配になる。




「じゃあ、休み時間とか遊びに来なよ~!あ、俺は横川 友(よこかわとも)。みんな、トモって呼ぶし、トモで良いよ。」



「あ、うん。」




トモは、私の顔を伺わずにニコっと白い歯を見せた。
醸し出す、少年のような雰囲気が彼に合っていた。




「こら、トモ!気安く、萌ちゃんを誘うんじゃないよ!」




「相原が、嫌がってるかもしれないだろ?」


麦ちゃんと桜木くんは、トモを見たあと私を見て、しょうがないなとゆう表情を見せた。




「え、ダメだった?」



トモは、眉毛をハの字にして、申し訳なさそうに視線を向ける。




ダメなんかじゃない。
また、誤解が生まれちゃう。私は、違うと否定されたままだったから、誤解のまま、時間も過ぎさって行ってしまったじゃないか。




「全然、嫌じゃないよ。」


上手く答えられてるかな、私。
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