ずっと、そばにいたい


眠気と必死に戦いながら、ハンガーに掛けてあった制服に着替えた。

となりにあったパーカーは…ちょっと考えてクローゼットにしまった。

よく考えたら、これのせいで昨日バレたんだったよね…。

しばらくおさらばだ、パーカーよ…。


「…ふあ~…あ、髪染めなきゃ…」

これも原因でバレたんだった。

うっかりしてた…ふあ、ねむ。


背伸びをしながら洗面台に向かった。

めんどくさいなぁ、…適当に黒でいっか。

スプレーで金髪を黒に染めた。

…巻かなくていっか、どうせすぐにストレートに戻っちゃうし。


「……うわぁ」

鏡にうつった自分を見て少しひいた。

地味すぎでしょ、これ。

う~ん、不良校じゃ逆に目立つよなぁこれじゃ…。

ま、いっか。


私は腰まである黒になった髪を、軽くブラッシングしてリビングに行った。


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