クローバー♧ハート - 愛する者のために -
――――――
――――
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約束の水曜日。
私は駅前のCafé、窓から離れた奥まった席に座っている。
今日の為に、佳純さんに無理を言って仕事を休ませてもらった。
悠はいつもと同じように、幼稚園に送り届けたから
少しばかり話が長くなっても、夕方までは大丈夫。
そんな私の向かい側には、スーツに身を包んだ裕貴の姿。
気持ちを落ち着かせるために頼んだミルクティを、口に運びながら彼の顔を盗み見た。
この前は夜だったし、動揺してきちんと彼を見ることは出来なかったけど
こうしてみると、以前より少し痩せた気がする。
もともと痩せては居たけれど、今は頬のあたりがよりシャープになったみたい。
何から話し出すべきか、きっかけを探しながら私たちはこうして向かい合ったまま
何も話すことなく、十分が過ぎようとしていた。
周りでは、楽しそうに話す奥様達の笑い声。
私たちの意味あり気な雰囲気を察してか、時折りチラチラと視線を送る店員。
気まずい雰囲気をどうにかしたくて、小さく溜息をつき覚悟を決めて口を開いた。
「裕貴……あの話、本気で言ってるの?」
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約束の水曜日。
私は駅前のCafé、窓から離れた奥まった席に座っている。
今日の為に、佳純さんに無理を言って仕事を休ませてもらった。
悠はいつもと同じように、幼稚園に送り届けたから
少しばかり話が長くなっても、夕方までは大丈夫。
そんな私の向かい側には、スーツに身を包んだ裕貴の姿。
気持ちを落ち着かせるために頼んだミルクティを、口に運びながら彼の顔を盗み見た。
この前は夜だったし、動揺してきちんと彼を見ることは出来なかったけど
こうしてみると、以前より少し痩せた気がする。
もともと痩せては居たけれど、今は頬のあたりがよりシャープになったみたい。
何から話し出すべきか、きっかけを探しながら私たちはこうして向かい合ったまま
何も話すことなく、十分が過ぎようとしていた。
周りでは、楽しそうに話す奥様達の笑い声。
私たちの意味あり気な雰囲気を察してか、時折りチラチラと視線を送る店員。
気まずい雰囲気をどうにかしたくて、小さく溜息をつき覚悟を決めて口を開いた。
「裕貴……あの話、本気で言ってるの?」