クローバー♧ハート - 愛する者のために -
第三葉
初めての反抗
悠に、裕貴の事を話すと決めてから数日。
私はいつ話すべきか悩んでいた。
直ぐにでも話したほうが良いのは分かってるけど、いざ話そうと思うと
切り出すタイミングが難しい。
どうやって話せばいいんだろう。
と言うか、どこから話せばいいんだろう。
裕貴と出会った頃から?それとも、悠を身籠った時から?
五歳の息子に、どう話せば理解してもらえるのか分からない。
「はるさん。さっきから変顔してますけど、大丈夫ですか?」
「うえっ?!」
考え事に気を取られて、気が付かなかった。
あ~もう、穴があったら入りたい。
両手で頬を包み、恥ずかしさで赤くなった顔を隠す。
って言うか、護くん何気にあの時プロポーズしたよね?
『悠の父親には俺がなります』
数日前、裕貴を目の前に堂々とそう宣言した護くんの姿を思い出した。