クローバー♧ハート - 愛する者のために -
か、可愛い……。
いやいや、ダメダメ。この可愛さに負けちゃ。
悪いとことしたら、ちゃんと怒って躾しなきゃ。
って悠じゃないんだから、躾って言うもの可笑しな話よね。
「美味しそう……」
小さく呟くと共にクゥ〜、と小さなが音が聞こえ
護くんは、真っ赤な顔をしてお腹を抑えた。
「もしかして、朝ご飯まだですか?」
すると照れ隠しなのか、頭を掻きながら乾いた笑い声をあげる。
朝、食べてないならそう言えばいいのに、子供みたい。
でも時計を見れば、まだ九時過ぎだ。
護くんの家がどの辺にあるのかは知らないけれど
休みの日だし、一人暮らしなら普段この時間には食べてないのかも知れない。
「余り物で良ければ、一緒に食べます?」
「良いんですか?ありがとうございます」
嬉しそうに目をキラキラさせ、キッチンの向かい側にあるテーブルへと移動した。