クローバー♧ハート - 愛する者のために -
テレビを見たり他愛のない話をしながら、テーブルに夕飯のセッティングをして
改めて、悠の誕生日をお祝いすることにした。
「悠。六歳の誕生日おめでとう」
「ありがと」
少し照れくさそうに、頬を赤らめてハニカム。
目の前には、悠の大好きなハンバーグやオムレツ、コブサラダなど
普段より豪華な夕飯となった。
そして、ご飯も食べ終え時間も二十時を過ぎた頃
護くんと視線を交え、目で合図。
私は一人立ち上がり冷蔵庫へと向かった。
フルーツがたっぷり乗った、十二㎝の少し小さめのホールケーキ。
中央には『Happy Birthday 悠』とクッキー書かれたチョコレート文字と
オレンジ色の『6』の蝋燭。
崩れないように、ゆっくりとテーブルに持っていき悠の目の前に置いた。
「うわぁ、凄い。いつもに増して、豪華だね」