クローバー♧ハート - 愛する者のために -
胸騒ぎ
数日後――。
神谷さんの力を借り、裕貴と連絡を取った。
弁護士と言うと、先方も何かしらの手を打ってくると踏み
友人とだけ言って、間に入ってもらっている。
そして何度かの話し合いの結果、夏休みに入ったら顔合わせも含めて
裕貴と三人で一日、遊園地で遊ぶことになった。
なぜ遊園地になったかというと……小さな子供と、どう接したらいいか分からない
と言う裕貴に、神谷さんが遊園地なら会話がなくても楽しめるだろうと
初デートのような提案してくれた結果だ。
何が悲しくて、元カレと行かなくてはいけないのか。
どうせなら、悠と二人で来たかった……。
護くんも行きたいと言っていたけれど、そこは当事者同士だけの方がいいからと
神谷さんがstopを出した。
「ねぇ、本当に行くの?」
「ハル。もう決まったことでしょ。諦めが悪いよ」
そういう悠の顔は、反抗していた時とは打って変わり
すごくワクワクしている様子。