クローバー♧ハート - 愛する者のために -
二回目の告白
「る……ハル。起きて、ハルってばぁ」
ゆさゆさ、何度も肩を揺さぶられ意識を浮上させた。
目を開けると、そこには暗闇の中で私を起こそうとしてくれた悠の姿。
「……どう、したの?」
起きたてで頭がハッキリとしない中、上半身を起こし目元を擦る。
「お腹、空いた。何か、食べようよ」
お腹か……そういえば、空いてきたかも。
今何時だろう――。
リビングに出て時計を見ると、短針が七を少し過ぎたあたりにあり、長針が八を示していた。
嘘……もう、こんな時間。五時間近く眠ってたんだ。
「ゴメンね。直ぐに作るから。ん~悠、何食べたい?」
冷蔵庫を見ながら、リビングに座っているだろう息子に声を掛ける。
「オムライスでいいよ」