クローバー♧ハート - 愛する者のために -
これからは、誰かに取られるって怯えなくてもいいんだよね。
ずっと悠と一緒に居られるんだ。
これも、みんな護くんのお蔭。感謝しなきゃ、だね。
「そうだ、悠。護くんがね、今日遊園地であまり遊べなかっただろうからって、今度水族館に連れて行ってくれるって」
「ホント?!」
嬉しそうに、目を輝かせて私を見上げる悠。
本当に、護くんのこと好きなんだなぁ。
そういえば、悠は護くんがお父さんになるのって反対しないんだろうか。
「あのさ……悠は、護くんのこと好き?」
恐る恐る、悠の様子をチラ見しながら
何気ないような雰囲気を出しつつ、聞いてみる。
「うん。ハルは、イチにぃのこと嫌い?」
ぅわ、そのまま返ってきた。どう答えたらいいんだろう。
それに悠の“好き”と、私の言ってる“好き”は意味が違うかもしれない。
だけど、もし護くんと付き合うなら、悠に認められなきゃ意味がない。
だから――。