クローバー♧ハート - 愛する者のために -
そう、あとちょっと。お弁当箱をバックに入れたら準備OK。
私がバタバタしているうちに悠は、着替えが入ったリュックを背負って
その上からカッパを着て、いつもと同じように玄関で待ってくれていた。
急いで自分のバックを手に持って、悠が待つ玄関へ。
いつもと同じように、彼を自転車のうしろに乗せて幼稚園に向かう。
今日は、悠がいないから晩御飯どうしよっかなぁ。
ひとりは食べる気がしないんだよね。お茶漬けで済ましちゃおうか。
「ハル。晩御飯はちゃんと食べなきゃダメだよ」
「ッ……わ、わかってるわよ」
何でバレたんだろう。相変わらず鋭いなぁ。
他愛のない話をしながら、無事に幼稚園に到着。
一ノ瀬センセに悠を預けて、私は仕事へ向かった。
さぁて、今日もお仕事頑張ろう。
そう言えば、最近あの人からの手紙来なくなったな。
さすがに毎回返事がないんだから、脈なしってことで諦めたか。