クローバー♧ハート - 愛する者のために -

そう、あとちょっと。お弁当箱をバックに入れたら準備OK。

私がバタバタしているうちに悠は、着替えが入ったリュックを背負って

その上からカッパを着て、いつもと同じように玄関で待ってくれていた。

急いで自分のバックを手に持って、悠が待つ玄関へ。

いつもと同じように、彼を自転車のうしろに乗せて幼稚園に向かう。


今日は、悠がいないから晩御飯どうしよっかなぁ。

ひとりは食べる気がしないんだよね。お茶漬けで済ましちゃおうか。



「ハル。晩御飯はちゃんと食べなきゃダメだよ」

「ッ……わ、わかってるわよ」



何でバレたんだろう。相変わらず鋭いなぁ。

他愛のない話をしながら、無事に幼稚園に到着。

一ノ瀬センセに悠を預けて、私は仕事へ向かった。


さぁて、今日もお仕事頑張ろう。

そう言えば、最近あの人からの手紙来なくなったな。

さすがに毎回返事がないんだから、脈なしってことで諦めたか。

< 34 / 303 >

この作品をシェア

pagetop