クローバー♧ハート - 愛する者のために -

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「ありがと……も、大丈夫」



どれくらい泣いていたのか。

私は彼の温かい胸から離れて、目元を拭った。



「落ち着きました?」



私の顔を覗き込むように、顔を近づけてくる彼。

でも泣き腫れた顔を見られたくなくて、横を向いた。



「ん……本当にありがとう。一ノ瀬センセ」

「はるさん。護です、ま・も・る」



言ってみてとばかりに、ニコニコしながら私を見詰める視線を感じる。

これは言わなきゃ納得してくれない感じ?

結構、頑固なところもあるのかも。



「あ……護、くん」

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