思い出してはいけないこと(仮)加筆修正進行中








「あたし、今までは勇気がなくてあんまり話しかけられなかったけど、これからはちょっと頑張ってみようと思うのよね」







先輩は、頬を赤らめてそう言った。







「は、はぁ……」







「だから、貴方がもしライバルだったとしたら到底叶いそうにないし、潰してたかも」






それって、私が蒼空の事好きだったら、力づくでも捻じ伏せると……?







笑顔でそんなこと言うのやめてほしい。







「って訳だから、分かってるわよね?」






「なに……を」







「だーかーら、あたしのためにも協力してほしいの。蒼空くんに近づけるように」







「でも」






「なに?協力できないの?それって、やっぱり蒼空くんのことが好きだから?」






「そうじゃ……ないです」







「なら、協力してくれるわよね」







「……はい」






渋々了承してしまったけど、どうしよう。






「あたしは3年特進クラスの花園梨恵」




見た目は派手だけど、特進なだけに、頭は良いみたいだ。






ちなみに、特進クラスがあるのは3年生のみ。






確か、透も特進クラスだった気がするが。







「私は_________」






「知ってるわ。凪宮優那よね」







3年生にまで私の名前が知れ渡ってるなんて。






恐るべし。






「これからよろしく」






「り、梨恵、いいの?こんな子と仲良くなって」







「いいのよ、別に」






「今は体育祭中だし、詳しいことはまた今度。じゃあね」






そういうと、花園先輩含む3人は立ち去って行った。









「はぁ………」








また、厄介なことになりそうだ。












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