思い出してはいけないこと(仮)加筆修正進行中




目が覚めると、変わらない天井が視界に入る。





もう朝だ。





乱雑に脱ぎ捨てられた制服を拾う。






時計の針は、まだ起きるには早い時刻を示していた。





静かに部屋を出ると、シャワーを浴び、綺麗なシャツに腕を通した。




まだ誰も起きてない。




何もしないのも暇で、寮の中をグルグルと歩いていた。





最終的に自分の部屋にたどり着いた。





「私、何してるんだろう」




そんなことを思いながら、棚の上に置いたアクセサリーケースの蓋を開けた。




中には、両親に誕生日プレゼントとして貰ったネックレス、それと昔透から貰った碧色の石のネックレス。




それと、ビーズの刺繍の髪飾り。




この髪飾りは一体誰に貰ったのか。




「……」



やっぱり思い出せない。





ケースの蓋を閉めると、気を紛らわせるように朝ごはんを作った。




勿論、みんなの分も。




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