思い出してはいけないこと(仮)加筆修正進行中
「_____昨日のこと、気にしてる?」
「どうして……?それを言うなら私の方。勝手に……」
「それは、頼まれたからやったことでしょ?優那は悪くない」
悪くないって……蒼空の気持ちを裏切るようなことしたのに?
「でも、蒼空の気持ち知ってて、答えも何も出してないのにああいうことして。____ごめん」
目を合わせることが出来なくて、視線を床に向ける。
ギュッと握り拳を作っていると、その手が強く引かれた。
「え」
「ごめんとか聞きたくない」
いつの間には視界は反転し、蒼空が私に覆いかぶさっている。
1cmもない距離で見る瞳は鋭く光っていて、目が離せなかった。
「そ……ら?」
_____0cm
体温の高い唇が、触れる。
言葉なんて出ない。
呼吸もできない。
頭が真っ白になるような、そんなキス。
ほんの少し離れたと思えば、すぐに覆われる。
啄むようなキスが何度も降り注ぐ。
もう蒼空の目は髪に隠れて見えない。
ねえ、なにを考えてる?
「っ……」
不意に頬に温かい雫が落ち、私は目を見開いた。
「蒼空、泣いてるの……?」
そっと頬に手を添え、前髪を払えば、蒼空の顔があらわになる。
頬は濡れていて、目尻には涙が溜まっていた。
「……優那」
「どうして泣くの?」
「それは____」
「蒼空は、私に何を______"思い出して欲しい?"」