思い出してはいけないこと(仮)加筆修正進行中
と、思っていると、いきなり視聴覚室のドアが開いた。
「頼もう!!」
そう言って入ってきたのは、東軍男子一同。
「あんたたち、何しに来たのよ。今は女子の会議中で____」
「女子にいい案を持ってきてやった!」
偉そうに腕を組む3年生の男子核。
「何よ、偉そうに」
「______ふっ、ははっ!」
「はぁ、で、なんなのよ」
「それはな_____今年から女子には、チアガールをやってもらう!」
チア、ガール?
女子一同が、目を点にさせ、ぽかんと口を開いた。
「ってことで、水無月、説明頼む」
すると、面倒くさそうに夕が出てきた。
「はぁ………えーっと、男子一同の賛同(ごく一部除く)により、今年から女子にも男子に応援をしてもらいたいと思いまーす。あ、一応、応援席かららしいです。理由は、毎年男子だけ応援やらせておいて不公平だろ、とのことでーす。服装も男子が決めるそうです。……で、良いんですよね、先輩」
読まされ感全開の夕。
「ありがとうな、水無月」
夕はあまり乗り気ではないようだ。
「ってわけで、今年はそういうことに決まったからな。勿論、先生からの承諾はもらっている」
「不公平って言っても、男子は一部の生徒じゃない!それなのに女子は全員って、不公平よ」
「ん?じゃあなんだ、女子も選ばれた人だけ、前に出て全校生徒の前で踊りたいのか?応援席からのほうがいいだろ?これで公平だとは思わないかね」
「う………仕方ないわね」
チアガール……
嫌な予感しかしない。
きっとそう思うのは、皆同じだろう。
「あ、蒼空忘れてきた」
「夕、置いていくとか酷い」
「蒼空!?いつの間に」
「で、俺何にも話聞いてなかったんだけど、何の話?」
「チアガール……って話。先輩の考えだと、チアガール……ではなくなりそうだけどね」
「ふーん」