羽ばたけなくて
頬を膨らませながら私がいつもの位置に座る。

と同時に、

目の前に氷の浮かんだアイスミルクがすっと出された。

お母さんは私のことをよく知っている。

そりゃ親だから当然かもしれないけれど、

私が朝起きてすぐ飲むアイスミルクが好きなのを

ちゃんと知っていることが嬉しい。

私はアイスミルクを口に含みながら

視線を前に向けてみた。

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