羽ばたけなくて
お気に入りのパステルブルーの傘をさし、

トントンと響く雨音を聴きながら通学路を歩く。

雨の日は湿度が高く、

肌にまとわりつく不快感から

あまり好きではないけれど、

今日のこの雨は

私の心をすっきりと浄化してくれているような気がして

気持ちがいい。

傘に響くリズミカルな雨音に、表情も自然とほぐれる。

歩いて40分の道のり。

学校まであと少しというところで

ふと私の頭にあることが浮かんだ。

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