【短編】 遊ぼ。
時の始まり

いつもと同じ

 ――――キーンコーンカーンコーン……

 いつものように学校が終わった。

 「起立! 気をつけ! さようなら。」
 「さようなら~!!」

 ふぅ~。やっと学校が終わった。
 私、華田 月歌は、学校が大の苦手である。
 いじめやら、恋愛でのトラブルやら、面倒くさいことだらけ。
 ホントつまんない…。私にとって学校とは、『面倒くさい人々の居場所』としか、思わない。
 

 さぁ。亜季がいる3組にいこっかなぁ~♪
 亜季とは、中学からの親友。亜季も学校が、嫌いらしい。そう、私とまったく同じ理由で。
 
 「亜季ぃ―――。一緒に帰ろぉ!」
 「待って~ちょっと今、手が離せないの!」
 「どぉしたの?」
 「和樹が、私の筆箱を返してくれないの! 和樹ぃ―!!月歌が待ってるんだからぁ~!返してよぉ…。」
 
 「ほれほれッ!届くもんなら、とってみろ!」
  
 ―プツ―

 私は、なんだか、イライラしてきた。

 「お前チビだから届かねぇんだなぁ!笑))」

 ―プツ、プツ―

 早く帰りたいのに…! 私のイライラは爆発寸前だった。

 「顔がマジ真剣だなぁ!やべッ」

 ―プツンッ!!―
 
 火山噴火ッ。

 「三浦ぁああぁ!!!筆箱返せぇ!このやろぉッ!」

 ―――シィーン―――

 またやっちゃった…汗))
 これが私の悪いところ。すぐにキレて自分を失う…。

 
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