【短編】 遊ぼ。
 

 …どうしよう…魁人、口かたいし、大丈夫か。言ってもいいよなぁ…。

 「しゃぁない…。教えたる!でも誰にも言っちゃだめだよ!」

 「うんうん!!誰にもいんない!」

 魁人は目を光らせていた。

 「実は…」

 
 
 私は事実をスベテ話した。

 「…まッマジかよ…。」

 さすがの魁人でも恐れていた。

 「ほんと…死ななくてよかった。奇跡だよ。」

 「ホントだなぁ…」

 私は亜季の姿を思い出した。
 あれは亜季じゃないよな…。
 ひどすぎる。!

 「あのさぁ!お前に黙ってたけど、HSCっていうクラブに入ってるんだよなぁ。」

 魁人は意味のわからないような事を言い出した。

 「HSCってなに??」

 聞いてみた。

 「お前しんねぇの??ホラー好き好きクラブだよ!」

 なんじゃそれ!!!??
 心の中でつっこんだ。

 「また変なクラブだね…。」

 「いや、変じゃないぜ!俺たちは色んなことを解決してる、すごいやつらたちだぞ!」
 
 「どんなことを解決したの!?」

 興味がわいてきた。

 「ホラーだよ!幽霊のしわざのこととか!」

 ……!!もしかしたらあのことも解決してくれる!?

 「お願い!亜季のあの事件!解決してほしいの!」
 思い切ってお願いしてみた。

 「……いいけど、まずここにメールして!俺たちのクラブの私書箱だから。」

 そういって魁人からメールアドレスの書いた紙切れを受け取った。

 「わかった!!ありがと!」

 「うん!どういたしまして!」

 
 

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