【短編】 遊ぼ。

出会い。

 私は、あの後いつものように商店街通りを通りながら亜季と一緒に帰っていた。
 私と亜季の家は、2軒となりのご近所さん。これって偶然のようで奇跡だよね!?

 トントン…

 私は、誰かに肩をたたかれた。
 私は、とっさに後ろを振り返った。
 そこには、髪が長くて目がクリクリで可愛いピンクのワンピースをはいた幼い女の子が立っていた。
 
 『可愛い~~!!』
 亜季と私は、声をそろえて言った。
 
 「どうしたの? 迷子?」
 亜季が聞くと、女の子は、首を横に振った。

 「お母さんは?家はどこ?」
 「私のお母さん、死んだ。家は無い。」

 顔が引きつった。

 「おなか減ってない? 大丈夫??」
 「大丈夫。 ねぇねぇお姉ちゃんたち、私と遊んで。」

 どうしよう…。なんかこの子変な感じがする。
 
 「いいよぉ!!一緒に遊ぼっか!!??」
  
 亜季!!だめだよぉ!

 「亜季!ちょっと来て!」 
 私は亜季の腕を引っ張った。

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