【短編】 遊ぼ。

事件。

バフッ。
  

 私は、ベットに倒れこんだ。

 
 ―ぴりりり~♪-ぴりりり~♪―

 自分の携帯が鳴り出した。
 
 『着信 亜季ママ』
 
 「ぁあ~亜季のお母さんからだぁ…なんだろぉ?」
 
 ピッ…。
 
 「もしもし??月歌ですけど??」
 
 「もしもし??月歌ちゃん??」
 「ハイ。そうですけど…。??」
 亜季のお母さんは、慌てていた。

 「亜季、亜季知らない??もう9時なのに帰ってこないの!!」

 
 えッッ…??

 「まだ帰ってきてないんですか??」
 
 「そうなの!もうどうしよう…。」
 亜季のお母さんの声は涙交じりだった。

 「もしかして!……私、探してきます!」
 亜季、まだあの子と遊んでるのかも。

 「…月歌ちゃんどこかわかるの??」

 「多分だけど…いるかも…??」
 
 「そこどこ??私も探すわ!」
 亜季のお母さんは本気だった。

 「わかりました!今から外に行きます。出て待っててください。」
 
 「わかったわ!じゃぁね。  ガチャ…ツーツー」

 ピッ―
 
 私は、無我夢中に走り階段を駆け下りた。
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