Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
「遅い・・・。」
げっ・・・!マリナ、めっちゃ不機嫌そうじゃん。
「ごめん!また、引きとめられてしまって・・・。」
「まぁ、もう慣れたけどねー。それより、今日も行く?」
マリナがきいてる所は私達だけの特別な場所・・・、ブレブリーの花畑の隣に立ってる大きな木のこと。
すごく行きたい!・・・でも、お父様の用事もあるし、それに・・・・
「ごめん、今日は用事があるから。」
「用事?・・・あ、今日は奥様の・・・。」
「本当にごめんね?」
「ううん、全然いいよ!」
マリナは首をぶんぶんふってにっこり笑った。
あれから、もう十五年もたったんだ。
・・・そう、十五年も・・・・
まだ七歳だった私は、お母様は病気で死んだんだって思ってた。でも、本当は違かった・・・。十歳の頃、たまたまお父様とランじいが話してるのをきいてしまったんだ。
お母様は、・・・殺されたって。
悲しかった・・・・。もしお母様が殺されなかったら、今も生きてたかもしれなかったのに・・・って殺した人を憎んだ。・・・でも、それ以上にどうしてそうなったのか知りたかった。お父様もサイオラも誰も曇った顔をするだけで何も教えてくれなかったけど・・・。
「ー・・・っ!」
え・・・・?
「ー・・・かっ!」
かすかに、誰が呼ぶ声がする・・・。
「アカっ!!」
「え・・・・?」
気付いたら、もう学校に着いたどころか授業まで終わっていて、残ってたのは私とマリナと幼馴染みのアランだけだった。
げっ・・・!マリナ、めっちゃ不機嫌そうじゃん。
「ごめん!また、引きとめられてしまって・・・。」
「まぁ、もう慣れたけどねー。それより、今日も行く?」
マリナがきいてる所は私達だけの特別な場所・・・、ブレブリーの花畑の隣に立ってる大きな木のこと。
すごく行きたい!・・・でも、お父様の用事もあるし、それに・・・・
「ごめん、今日は用事があるから。」
「用事?・・・あ、今日は奥様の・・・。」
「本当にごめんね?」
「ううん、全然いいよ!」
マリナは首をぶんぶんふってにっこり笑った。
あれから、もう十五年もたったんだ。
・・・そう、十五年も・・・・
まだ七歳だった私は、お母様は病気で死んだんだって思ってた。でも、本当は違かった・・・。十歳の頃、たまたまお父様とランじいが話してるのをきいてしまったんだ。
お母様は、・・・殺されたって。
悲しかった・・・・。もしお母様が殺されなかったら、今も生きてたかもしれなかったのに・・・って殺した人を憎んだ。・・・でも、それ以上にどうしてそうなったのか知りたかった。お父様もサイオラも誰も曇った顔をするだけで何も教えてくれなかったけど・・・。
「ー・・・っ!」
え・・・・?
「ー・・・かっ!」
かすかに、誰が呼ぶ声がする・・・。
「アカっ!!」
「え・・・・?」
気付いたら、もう学校に着いたどころか授業まで終わっていて、残ってたのは私とマリナと幼馴染みのアランだけだった。