Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
「心配しなくても守るに決まってるだろ。・・・・ったく、それくらいで泣くなよ。餓鬼だなぁ・・・。」
「るせー・・・!」
兄貴は困ったように笑いながら僕の頭をクシャッとかき撫でた。
兄貴に撫でられるとホッとするけど少し切なくなる・・・・。
「仲良しだね・・・?」
アカが嬉しそうに笑ってると、兄貴は僕から離れた。
「何?ヤキモチ焼いてくれんの?」
「ばっ・・・!違うからっ!!」
僕は二人を見た後、逃げるようにブレブリーの花畑を後にした。もちろん、気付かれないようにだけど・・・。
あの二人を見てると熱い何かが浮かんでくる。幸せそうに笑うアカを見てると苦しくなる。兄貴は好きだ。でも僕の方が沢山持ってるものがあるのに、僕の持ってなくて僕の欲しいものを手に入れてる兄貴が羨ましくて・・・・。
この色んな感情が全て落ち着くまでは、兄貴・・・ごめん。
兄貴は何も知らないだろうけど、このまま気付かれないよう忘れるようにするから・・・。
今は無理だけど、少しずつ吹っ切れるようにがんばるよ・・・・。
ちゃんと見守れるようになったその時には、僕も少しは変わってるのかな・・・?
「ここは、綺麗な所だなぁ・・・。」
僕はオオカミ族の国へと続く、月に照らされて銀色に光っている道を見渡しながらそう、呟いた・・・。
「また、来ようかな・・・。」
「るせー・・・!」
兄貴は困ったように笑いながら僕の頭をクシャッとかき撫でた。
兄貴に撫でられるとホッとするけど少し切なくなる・・・・。
「仲良しだね・・・?」
アカが嬉しそうに笑ってると、兄貴は僕から離れた。
「何?ヤキモチ焼いてくれんの?」
「ばっ・・・!違うからっ!!」
僕は二人を見た後、逃げるようにブレブリーの花畑を後にした。もちろん、気付かれないようにだけど・・・。
あの二人を見てると熱い何かが浮かんでくる。幸せそうに笑うアカを見てると苦しくなる。兄貴は好きだ。でも僕の方が沢山持ってるものがあるのに、僕の持ってなくて僕の欲しいものを手に入れてる兄貴が羨ましくて・・・・。
この色んな感情が全て落ち着くまでは、兄貴・・・ごめん。
兄貴は何も知らないだろうけど、このまま気付かれないよう忘れるようにするから・・・。
今は無理だけど、少しずつ吹っ切れるようにがんばるよ・・・・。
ちゃんと見守れるようになったその時には、僕も少しは変わってるのかな・・・?
「ここは、綺麗な所だなぁ・・・。」
僕はオオカミ族の国へと続く、月に照らされて銀色に光っている道を見渡しながらそう、呟いた・・・。
「また、来ようかな・・・。」