Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜

今、私の目はどんな色ををしてるのだろうか？赤く燃えている？それとも混沌とした闇の色をしている・・・？
どんな色をしているかは分からないが、私の頭にはある考えがその時浮かんだ。「・・・・アカを呼んで来てくれ。今すぐだ！・・・分かったな？」
「し、しかしアカ様をお呼びになって一体何をお話になるんですか！？」
部屋を出るとルイスは焦りながらその後をついて来た。
「全て話す。」
「っ！？」
アカはもう十五だ。話してもいい歳だし、やがては知ることだ。
だがルイスはそれが納得出来ないらしく顔をどんどん曇らせる・・・。
「ですが・・・・。」
「いいから早く呼べ！私も今日は体調があまり良くないんだ。さっきから胸焼けがしてしょうがない・・・。」
「大丈夫ですか？」
「気にする・・・ゔっ！？」

ドクンッ・・・！

「ゔぅ・・・・。」
なんだ・・・この痛みは・・・・。
全身に息が出来なくなるような痛みが心臓から伝わった。
「どうなされましたっ！？」
いきなりしゃがみ込む私に驚いたランは、大きな声で叫びながら助けを呼んだ。
「そんなに大きな声を出すな。心配いらん・・・いつもの、こと」

ドクンッ！

「ゔぐっ・・・！！」
「しっかりなさって下さい！！今、助けを」
「手助けなどいらん！・・・はぁ。・・・・そ、その内すぐ治まる・・・。」
そう言い痛みを必死に堪えていたが、痛みは増すばかり・・・。
私は徐々に増していく痛みに耐えられず
、服を掴んでた手をもっと強く握り締めた。が、体中の痛みは消えず逆に汗が滝のように流れていった・・・。