Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
「ここ何年も探し続けているが、その度に不思議なことが起きていてね。この前も何人か奴を探しに行かせたが帰って来たのはたったの一人だった。そいつの話によると、奴は襲われなかったのにまた自分達だけが襲われた・・・と。」
「襲われる?」
「オレらと違って肉に飢えた凶暴な狼のことだよ。」
凶暴な狼・・・?普通のと何が違うの??
「オレらも肉は食べるけどちゃんと草や魚も食べる。でもあいつらは肉しか食わない。それに生きているものなら何でも。」
「えっ!?レンも私達のこと食べたりするの?」
「いや、そうじゃなくて奴らは食べることしか頭に入ってないんだ。確かにオレらは動物を食べるが、さすがに同じ種族同士は食べない。それに・・・。」
「それに?」
「奴らは人の姿になることが出来ない。」
人になれないの・・・・?
「どういうこと?」
「昔はオレらオオカミ族も奴らと同じく人の姿になれないただの狼だった。でも、ただ走ったり爪や牙を使うだけでは獲物を捕まえるのは困難だったんだ。もちろん、食べ物がなくて痩せ細り、餓死するものも沢山いた。だからオレ達は生きるため何百年もかけて今のこの姿になった・・・。多分奴らはその進化に乗り遅れた先祖の子孫だろう。知識が薄いから当然言葉も話すことが出来ないはずだ。」
「襲われる?」
「オレらと違って肉に飢えた凶暴な狼のことだよ。」
凶暴な狼・・・?普通のと何が違うの??
「オレらも肉は食べるけどちゃんと草や魚も食べる。でもあいつらは肉しか食わない。それに生きているものなら何でも。」
「えっ!?レンも私達のこと食べたりするの?」
「いや、そうじゃなくて奴らは食べることしか頭に入ってないんだ。確かにオレらは動物を食べるが、さすがに同じ種族同士は食べない。それに・・・。」
「それに?」
「奴らは人の姿になることが出来ない。」
人になれないの・・・・?
「どういうこと?」
「昔はオレらオオカミ族も奴らと同じく人の姿になれないただの狼だった。でも、ただ走ったり爪や牙を使うだけでは獲物を捕まえるのは困難だったんだ。もちろん、食べ物がなくて痩せ細り、餓死するものも沢山いた。だからオレ達は生きるため何百年もかけて今のこの姿になった・・・。多分奴らはその進化に乗り遅れた先祖の子孫だろう。知識が薄いから当然言葉も話すことが出来ないはずだ。」