Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
私は必死にレンの裾を掴んで叫んだ。でも逆に、私の腕を掴んでレンは力強く言った。
「オレはっ!!・・・オレは本当のことを知りたい。どうしてオレと国を捨ててまで逃げたのか、過去に何があったのか、そして、本当に・・・・オレ達は兄妹なのか・・・。」
ドクン・・・
・・・一番聞きたくないから、一番奥の箱にしまって置いたのに・・・。聞かなかったことにしたかったのに・・・。
涙なんて流したくないし見せたくもなかったからずっと「違う」って、・・・言い聞かせてたのに。
「行って本当のことを知りたい。」
ズキッ・・・・
再び、現実を思い知らされたように感じた・・・。そして、何より私のこんな心とは反対に真っ直ぐ前だけを見つめるレンの瞳が苦しくて仕方なかった・・・。
「お前だって知りたいんだろ?自分の母親のこと・・・。」
私は彼の言葉に顔を上げた。その通りだったからだ・・・。
「大丈夫。オレが必ず守るから!」
そう言うと彼は八重歯を見せて二カッと笑った。
「レン・・・・。」
そうだよね、レンが側にいる・・・。
頷こうとしたその時、最初にレンを捕まえようとしたあの時の男二人が部屋に入って来た。
「・・・連れて行け。」
二人はレンを無理矢理立ち上がらせ、どこかに連れて行こうと引っ張る。
「ちょ!何をしてるの!?彼を離しなさいっ!!」
「止めなさい、アカ。」
お父様に止められ、何も出来なくなった。
何でまたこんなこと・・・。
「オレはっ!!・・・オレは本当のことを知りたい。どうしてオレと国を捨ててまで逃げたのか、過去に何があったのか、そして、本当に・・・・オレ達は兄妹なのか・・・。」
ドクン・・・
・・・一番聞きたくないから、一番奥の箱にしまって置いたのに・・・。聞かなかったことにしたかったのに・・・。
涙なんて流したくないし見せたくもなかったからずっと「違う」って、・・・言い聞かせてたのに。
「行って本当のことを知りたい。」
ズキッ・・・・
再び、現実を思い知らされたように感じた・・・。そして、何より私のこんな心とは反対に真っ直ぐ前だけを見つめるレンの瞳が苦しくて仕方なかった・・・。
「お前だって知りたいんだろ?自分の母親のこと・・・。」
私は彼の言葉に顔を上げた。その通りだったからだ・・・。
「大丈夫。オレが必ず守るから!」
そう言うと彼は八重歯を見せて二カッと笑った。
「レン・・・・。」
そうだよね、レンが側にいる・・・。
頷こうとしたその時、最初にレンを捕まえようとしたあの時の男二人が部屋に入って来た。
「・・・連れて行け。」
二人はレンを無理矢理立ち上がらせ、どこかに連れて行こうと引っ張る。
「ちょ!何をしてるの!?彼を離しなさいっ!!」
「止めなさい、アカ。」
お父様に止められ、何も出来なくなった。
何でまたこんなこと・・・。