Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
ゴヤの山は、朝早く起きたとしても半日はかかる。出発して専用の動物に乗ってから約十二時間後、疲れて再び顔を上げと、少し先に大きな山が広がっていた。黄緑色に見える木なんなてない、ほとんど黒ばかりだ。いや、実際はちゃんとした緑だが不思議とこの山は黒に近い色にしか見えない不気味な山だ。太陽は出ていて周りは明るいのにその山の中は昼も夜もほぼ変わらず暗いまま・・・。だが、昼も真っ暗ってわけではない。かすかに光が入る所もあるんだ。だから光が苦手な獣たちは昼間はめったに出て来ない。あくまでも獣だけだけどね。
森の周りは壁でふさがれていた。
奴らがこっちまで来て民に危害を加えたら困るしこれはこれでいい考えだと思う。・・・ただ、入り口なんて一切ない。・・・・どうやって入るんだよ。
「お待たせして申し訳ありません。」
エドさん達が見えてくるとオレの前にいた男が深々と頭を下げた。
「かまわん。・・・ん?」
目が合うと、エドさんは何故オレの顔をまじまじと見てきた。
何かついてるのかな・・・?
「昨日よりもサッパリしたように見えるが、何かあったのか?」
「え・・・?」
ふと頭にアランの言葉が浮かんだ。
・・・言えない。
「な、なんでもないです。」
「そうか?ならいいが・・・。」
森の周りは壁でふさがれていた。
奴らがこっちまで来て民に危害を加えたら困るしこれはこれでいい考えだと思う。・・・ただ、入り口なんて一切ない。・・・・どうやって入るんだよ。
「お待たせして申し訳ありません。」
エドさん達が見えてくるとオレの前にいた男が深々と頭を下げた。
「かまわん。・・・ん?」
目が合うと、エドさんは何故オレの顔をまじまじと見てきた。
何かついてるのかな・・・?
「昨日よりもサッパリしたように見えるが、何かあったのか?」
「え・・・?」
ふと頭にアランの言葉が浮かんだ。
・・・言えない。
「な、なんでもないです。」
「そうか?ならいいが・・・。」