Breblly I 〜オオカミとアカずきんは恋をした〜
レンに抱き寄せられてるから寒さなんて感じない。・・・むしろポカポカする。
鼓動・・・レンに聞こえてないかなぁ。ずっとこのままでいたいな・・・・。
もし私達が兄妹なら、こんなことを想うのもダメなんだよね・・・?

ズルッ・・・

・・・え?ズル??
自分の体が一気に重くなって、まさかと思って隣を見てみるとレンが気持ち良さそうに私の肩で寝ていた・・・。
・・・いやビックリしたよ?ビックリしたけどそれよりも笑いが止まらなかった。だって、あんなに「起きてる」って言ってたのに私よりも先に寝ちゃうなん・・・・、おかげでさっきまでの緊張がすっかり抜けた。
「気持ち良さそうに寝ちゃって・・・。」
そんなレンのおでこに、私は小さくキスを落とした・・・・

「お休み・・・レン。」
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