急に女扱いされても困る
1年のとき、仮入部届を女バスの顧問に渡すと、僕を男だと勘違いしたらしくその場にいた滝川先生の手に渡り、僕は渡す先生を間違えたのだろうと勝手に理解し、気付いたときには男子バスケ部に入部していた。
仮入部の時点で気付かなかったと聞かれれば気付かなかったと即答できる。僕アホなので。よく幼馴染やら両親からお前は変なところで抜けてると言われた意味がわかった出来事でもあった。
「あれ、明先輩もやるんですか?」
ランニングコースへ行くと、後輩一人の言葉に僕は苦笑混じりに頷く。するとその場にいた他の奴ら含む後輩4人がが途端に嬉しそうに目を輝かせた。
「よっしゃあ!!」
「…明先輩なら分かりやすいからまだいいかな…」
「ちょい楽だし!」
「よかったあ…」
なんだなんだ、そんなに嬉しいものなのだろうか。楽だと感じるのは単に僕自身の体力に合わせたメニューを勝手にやっているからだし、わかりやすいというのは感覚で動くタイプの奴が多いからそう思うだけで、コーチの方がわかりやすいと思うのだけど。
「まあ、嫌がられるよりはマシか…」
そう一人ごちて、僕はアップを始めた後輩達のあとに続いた。
仮入部の時点で気付かなかったと聞かれれば気付かなかったと即答できる。僕アホなので。よく幼馴染やら両親からお前は変なところで抜けてると言われた意味がわかった出来事でもあった。
「あれ、明先輩もやるんですか?」
ランニングコースへ行くと、後輩一人の言葉に僕は苦笑混じりに頷く。するとその場にいた他の奴ら含む後輩4人がが途端に嬉しそうに目を輝かせた。
「よっしゃあ!!」
「…明先輩なら分かりやすいからまだいいかな…」
「ちょい楽だし!」
「よかったあ…」
なんだなんだ、そんなに嬉しいものなのだろうか。楽だと感じるのは単に僕自身の体力に合わせたメニューを勝手にやっているからだし、わかりやすいというのは感覚で動くタイプの奴が多いからそう思うだけで、コーチの方がわかりやすいと思うのだけど。
「まあ、嫌がられるよりはマシか…」
そう一人ごちて、僕はアップを始めた後輩達のあとに続いた。