恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
それから、一週間。
僕は、夢の事を幸来ちゃんに話すことに
した。
今、自分が思ってる気持ちを伝えたくて……。
学校からの帰り道
僕たちは、展望台に登った。
幸来ちゃんは、柵に手を置いて、
景色を眺めた。
僕は、ベンチに座った。
「こんな所、あったなんて初めて知った」
「ここね、僕が初めて描いた場所なんだ。
模写しかしてなかったとき。
自分の作品、第一号を描くならここだと
思って……」
「そうなんだ、凄く素敵な場所だね」
夕日が綺麗に街を照らしていた。
「ねぇ、幸来ちゃん。
僕が海外に行っても、待っててくれる?」
「えっ」
ちょうど、夕日が邪魔をして、
どんな表情をしているか、分からなかった。
「僕、もっと絵を描きたい。
色んな所に行って、人と話したり、
感情や考え方を知りたい。
人として、男として、画家として
成長したい。
我が儘なのは、分かってる。
きっと、寂しい思いさせると思う、
でも、待ってて欲しい。
ちゃんと待っててくれる人が居るっていう
安心感が欲しい」
暫く、沈黙が続いた。
僕の事を捨てないでと言えば良いのかも
しれないけど……、
幸来ちゃんが幸せじゃないなら意味が
ない。
「こんな私でも、聖君の帰りを待ってて
良いの?」
また、夕日が僕の邪魔をして、
幸来ちゃんの顔は見えなかったけど、
「幸来ちゃんじゃないと意味が無い」
僕の素直な気持ちを伝えた。
その時、夕日が幸来ちゃんの後ろに隠れ、
やっと表情を見ることができた。
その顔は……、泣いていた。
驚いたと同時に綺麗だと思ってしまう。
好きな子の涙は見たくないけど……、
好きな子の涙、だからこそ美しいと
思ってしまう。
今は、この涙の止め方を知ってるから、
少し余裕ができたのかもしれない。
僕は、ゆっくり立ち上がり、
幸来ちゃんの側に行くと優しく抱き締めた
こうすると心臓の音も体温も匂いも
共有できる。
「幸来ちゃん」
優しく名前を呼べば、目を赤くした顔で
上目遣いでこっちを向く。
この表情に何回も魅了される。
夕日が沈むと同時にキスをした。
少し長めに、
本当はもっとしていたいけど……、
キスした後の顔が、
驚いて涙も止まり、恥ずかしくて
顔を赤く染める。
この顔が見たかった。
あのまま、もっと激しいキスをしたら、
どうなるのかを見てみたい。
けど、もう少し後にとって置きたい。
「聖君、あの、恥ずかしいよ」
そう言いながら、腕を後ろに回して、
背中の辺りを掴んで、僕の胸に顔を埋めて
言われると少し、我慢ができなくなる。
「あんまり、煽らないでよ。
僕だって、男何だから……」
埋めていた顔を上げた。
「ごめん、そう言うつもりは……」
また、顔が真っ赤になった。
「でも、聖君のこと。
いつまでも、待ってるから……、
帰って来て欲しい」
「ありがとう」
こんなにも、僕を思ってくれてる人が
居るのは、嬉しくて仕方なかった。
僕は、夢の事を幸来ちゃんに話すことに
した。
今、自分が思ってる気持ちを伝えたくて……。
学校からの帰り道
僕たちは、展望台に登った。
幸来ちゃんは、柵に手を置いて、
景色を眺めた。
僕は、ベンチに座った。
「こんな所、あったなんて初めて知った」
「ここね、僕が初めて描いた場所なんだ。
模写しかしてなかったとき。
自分の作品、第一号を描くならここだと
思って……」
「そうなんだ、凄く素敵な場所だね」
夕日が綺麗に街を照らしていた。
「ねぇ、幸来ちゃん。
僕が海外に行っても、待っててくれる?」
「えっ」
ちょうど、夕日が邪魔をして、
どんな表情をしているか、分からなかった。
「僕、もっと絵を描きたい。
色んな所に行って、人と話したり、
感情や考え方を知りたい。
人として、男として、画家として
成長したい。
我が儘なのは、分かってる。
きっと、寂しい思いさせると思う、
でも、待ってて欲しい。
ちゃんと待っててくれる人が居るっていう
安心感が欲しい」
暫く、沈黙が続いた。
僕の事を捨てないでと言えば良いのかも
しれないけど……、
幸来ちゃんが幸せじゃないなら意味が
ない。
「こんな私でも、聖君の帰りを待ってて
良いの?」
また、夕日が僕の邪魔をして、
幸来ちゃんの顔は見えなかったけど、
「幸来ちゃんじゃないと意味が無い」
僕の素直な気持ちを伝えた。
その時、夕日が幸来ちゃんの後ろに隠れ、
やっと表情を見ることができた。
その顔は……、泣いていた。
驚いたと同時に綺麗だと思ってしまう。
好きな子の涙は見たくないけど……、
好きな子の涙、だからこそ美しいと
思ってしまう。
今は、この涙の止め方を知ってるから、
少し余裕ができたのかもしれない。
僕は、ゆっくり立ち上がり、
幸来ちゃんの側に行くと優しく抱き締めた
こうすると心臓の音も体温も匂いも
共有できる。
「幸来ちゃん」
優しく名前を呼べば、目を赤くした顔で
上目遣いでこっちを向く。
この表情に何回も魅了される。
夕日が沈むと同時にキスをした。
少し長めに、
本当はもっとしていたいけど……、
キスした後の顔が、
驚いて涙も止まり、恥ずかしくて
顔を赤く染める。
この顔が見たかった。
あのまま、もっと激しいキスをしたら、
どうなるのかを見てみたい。
けど、もう少し後にとって置きたい。
「聖君、あの、恥ずかしいよ」
そう言いながら、腕を後ろに回して、
背中の辺りを掴んで、僕の胸に顔を埋めて
言われると少し、我慢ができなくなる。
「あんまり、煽らないでよ。
僕だって、男何だから……」
埋めていた顔を上げた。
「ごめん、そう言うつもりは……」
また、顔が真っ赤になった。
「でも、聖君のこと。
いつまでも、待ってるから……、
帰って来て欲しい」
「ありがとう」
こんなにも、僕を思ってくれてる人が
居るのは、嬉しくて仕方なかった。