恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
それから、海で遊んだ。


煌めく太陽の中、
海で泳ぎ、休憩しながら沢山話をした。



皆が海で遊んでいるとき。



「カナ兄は、海入らないの?」



休憩を取るために、パラソルの下の
シートに座りながら問いかけた。



「義足が錆びちゃうからねぇ。
その前に俺、金槌だから」


「そっか」



カナ兄に頭を撫でられた。



「俺の事、気にせずに遊んできな。
皆が楽しそうにしてるの見てると、
こっちも笑顔になれるから」

 

カナ兄は、優しい。

優しすぎるから、心配だ。



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