恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
橙色
「本当は、幸来ちゃんに言おうか、迷った
けど、幸来ちゃんには、知っておいて
欲しかったから」
涙を流している、幸来ちゃんがいた。
「幸来ちゃん?」
抱きついてきた。
「ヒック、私は…ヒック、私は、
聖君の側にずっといるから、
絶対に、離れろって言ったって離さない」
抱き締め返した。
「僕も、幸来ちゃんの事。
離さないよ」
これだけ、僕の事を愛してくれる人が
いるのに、側を離れられる訳がない。