恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
俺は、今まで、数人くらいと付き合った
ことがあった。
全部、告白を何となく了承して、
付き合っていた。
けど、短くて、一週間。
長くて三週間。
告白してきたのに、別れ話を告げてくる。
まぁ、そこまではいいその後が問題だ。
別れ際の台詞が俺を傷つける。
『見かけ倒し』
『イメージと違った』
『鈍いんだよ』
など、言われた。
ただ、女運が悪かったと思いたい。
そうでも思わないと立ち直れない。
けど、今、目の前で俺に告白してくれた
この子は、昔から知っていていい子だと
分かっている。
けど、親友の妹と言うのがちょっと……、
それに、俺には、妹的存在な訳で、
いきなり、恋人と言うのも
今、告白を受けて、女性として意識して、
俺は、どうすればいいんだ。
「あの、郁磨さん」
「何」
「答えは、まだ出さなくていいので、
私が合格したときに聞かせてくれれば、
まだまだ、時間あるので考えておいて
欲しいです」
「うん、考えておく」
「そろそろ、花火の時間だから、
皆と合流しましょう」
「そうだね」