恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
第三号

幸せの色

夏休みも終わり、学校が始まった。


学校が始まると文化祭の準備が始まる。

今日は、その話し合いらしい。


「何か、案はありますか」


文化祭ってなにしたっけ、去年…、
去年、なにしたっけ。


「去年は、お化け屋敷やったから
なしな」


あっ、そんなことやったな。

僕は、チラシ配って、いっくんと受付して
話してたな。

何か、女の子が沢山居たような。



周りから、


「去年、御木と片桐がいたクラス。
集客率凄かったらしいぞ」


「幸来様がやってた店なんて、
いつ行っても満席状態だったらしい」


「今年は、ヤバイんじゃないか」



そうだったんだ。

文化祭と言ったら……。


「メイド服/執事服」


幸来ちゃんと被った。


「二人揃って、それかよ。
まぁ、でも、面白そうだな」


いっくんの目が輝いた気がする。


手を挙げた。


「片桐」

「執事、メイド喫茶って言うのはどうだ」


「喫茶か」


「面白そうかも」


「でも、衣装とかあるだろ」


「それなら、心配ない。

知り合いに貸衣装をしている所がある。
頼めば、安くしてくれるはずだ」


「そうか」





その後、案は出たが、
『執事、メイド喫茶』に決定した。

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