恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
「あっ、幸来ちゃん」


何か、暗い顔してる。


「幸来ちゃん、どうしたの?」


「いや、何でもないよ」


絶対に何か隠してる。


「生徒会にでも誘われたか?」


生徒会?


「なんで、郁磨君、分かったの?」

 
「俺も声がかかったからな」


「そうなの」


いっくんと幸来ちゃんが、
生徒会入らないか誘われたんだ。


「二人とも凄いじゃん、それでどうするの?」


「面倒だけど、俺はやろうと考えてる」


「そうなんだ、幸来ちゃんは?」


「私は、その……」


どうしたんだろう?


「聖と過ごす時間が減る、って」


「ちょっと、郁磨君私の心読まないで!」


「お前ら、直ぐに顔に出て面白い」


幸来ちゃんがそんなこと考えてくれて
たんだ、嬉しい。


「幸来ちゃん、可愛い、よしよし」


頭を撫でた。


「えっ、何、いきなり、どうしたの」


「だって、可愛かったから」


「ひ、聖君、反則だよ~」


顔がリンゴみたいに真っ赤だ。


「二人の時間が減るなら、増やせばいい、
二人で生徒会に入れば、万事解決だ」


「あっ、それいい、そうしようよ、ねっ」


「うん」


幸来ちゃんと一緒だ。


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