恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~

郁磨 said チョコレート色

学校の帰り道、人気のない公園へ。


「郁磨さん、チョコレート、受け取って
下さい」

「ありがとう、雫、開けていい」

「はい」


ベンチに座った。


「チョコレートケーキ?」


「はい。
郁磨さん、昔からチョコ単体だと甘過ぎて
食べれないって知ってたので。

それに、ケーキだったら、食べれるって
小百合さんから聞いて」

「そっか。
なぁ、なぁ、食べさせてくれねぇの」


「えっ、郁磨さんにですか?」


慌ててる、すげぇ、可愛い。


「俺以外に他にいるのか?」


「そうですけど……」


「なぁ、雫、食べさせて」


雫は、ケーキを郁磨の口元に持っていった。


「郁磨さん、アーン」


食べた。


「流石、雫、これ凄く美味しいな」


「良かったです」


「もう一口」


「はい」


また、照れてる。

本当に可愛い過ぎるな。


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