恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
入学式も終わり、僕の仕事も片付いたとき


「疲れた」


「聖君、頑張ってたもんねぇ」


幸来ちゃんが、優しい言葉をかけてくれた

のに、対して、



「今ので、へばるとか体力無さすぎだ」



相変わらずのいっくん。



そんなとき、


「あっ、聖」



僕を呼ぶ声が聞こえて顔を上げると、

そこには、
新入生代表としての挨拶していた
ベルの姿があった。



「ベル?」


「ひ~じり~」



僕の名前を叫びながら、抱きついて来た。


以外と衝撃があり、受け止められず
押し倒されてしまった。



「ベル、痛いよぉー」


「ごめんなさい、でも、聖会えてとても
嬉しくて」



少し片言の日本語だけど、笑顔で話して
くれた。



「聖、その子と知り合いか?」


「あぁ、そうだった、紹介しないとね」


まず、立ち上がってから、


「この子は、ベル・ミシャロン。

ベルは、フランス出身で、
僕がフランスに行ったときに出会ったんだ」


「ミシャロンって、ミシャロングループの
ご令嬢だったり、しないよな」


「ベルのお父さんがそこの総帥だよ」


「お前の交遊関係、本当に凄いな。
聖は全く気づいてないみたいだけど」


いっくんが、呆れ果てていた。


「ミシャロングループって?」


「色んな事を手広くやってる財閥だよ。

ミシャロングループの手掛けた商品が
あれば、暮らしていけるほどだ。

家具、衣類、装飾品、化粧品、食料品とか
まぁ、色々やってて、最近は、家電に
力いれてるって聞いたけど」


「そうなんだ」


「まぁ、一番は化粧品で有名かな」


「ミシャロン化粧品、私持ってる!」


「学生から大人まで人気があるブランド
だからなぁ」


いっくん、物知りだなぁ。


「ベルのお父さんのノーランさんが、
僕の絵を気に入ってくれたみたいで」


「そうです。
それで聖とワタシは、許嫁の仲になったんです」


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