恋色キャンバス~君がおしえてくれた色~
「許嫁?」


幸来ちゃんが困った顔した。


「ベル、その話は……」


「ワタシは、諦めません」



どうしよう。


「聖君、どういう事なの?」


幸来ちゃんは、悲しそうな顔をしていた。



「幸来ちゃん……」


「聖、今日は、ワタシと付き合って下さい」


「ちょっと、ベル!?」


幸来ちゃんのこんな顔見たくない。
今にも、泣きそうな顔、何て……。


「ベル、待って。
幸来ちゃんに話したいことあるから」


「何故ですか」


「大切な人に誤解されたくない」


少し強めに怒ってしまった。


ベルは、下を向いて、顔あげると、


「何故、聖は、私の気持ち、分かって、
くれないですか?」


「ベルは、僕に依存し過ぎてる。
もっと、周りを見てご覧」


「私は、聖以外に何もいらないです」


今にも、泣きそうな顔をしている。


どうしよう。


「聖、とりあえず、生徒会室で話そう」

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