不良にならなきゃ★始まらない?!

「ま、うちは総勢120名だ。大会当日

は、全員で暴れさせてもらうよ」


「その前に頭下げりゃ、考えなくもねえ

けどな」


「じゃあな、龍斗くん!あはははは!」


傷だらけで、フラフラの龍斗くんを置い

て、不良達は去って行った。


「龍斗、これでいいか?」


「琉聖さん…」


「オマエ、揉め事にならねえように、黙

ってたんだろ?」


「ヤツら、俺のダチに何度も金をたかり

やがって、見過ごせなかった」


「迷惑かけるって分かってながら、すみ

ませんでした!」


龍斗くんは、頭を下げた。左耳と頬が、

ひどく腫れあがってる。


悔しくて、頭が爆発しそう。


「仲間も呼ばずに、たった一人でよく耐

えたな。龍斗一人相手に、何人もたかり

やがって、カス野郎が」


「オマエの気持ち、絶対無駄にしねえか

らな。けど、オマエが自分だけの責任だ

と思ってたら大間違いだぜ!龍斗が俺ら

を守ったように、俺らはオマエを守る」


「みんなも、よく堪えてくれた。駅伝は

俺らの仲間の夢だ!絶対に潰させるわけ

にはいかねえ!」


「一華、オマエ、団長やれ」

「俺は、当日、ヤツらを止める」


「琉聖さん、俺も行かせて下さい!!」

「おう、龍斗も行こうぜ!」
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