不良にならなきゃ★始まらない?!

『私、龍斗くんの気持ちも、みんなの気

持ちも、察することが出来なくて、アイ

ツらブン殴るとこだった。ほんと軽率で

ごめんなさい。団長、やらせていただき

ます!!』


「一華、俺はオマエのその、素直で真っ

直ぐなところに惚れたんだ。謝ることじ

ゃねえ。団長、頼んだぜ!」


『はいっ!!ありがとう、琉聖くん』


「押忍!!俺らは最強だ!!仲間の絆は

どこにも負けねえ!行くぜ!!」


「「「!!うおおーー!!」」」


倒された太鼓を台に戻し、砂を払った。


ドドンッ!!!


雷鳴のような、気合いの一発で、練習は

再開された。


地区予選を2位で勝ち抜き、期待の高ま

る、我が駅伝チーム!!


負けは絶対認めねえ!!それが、私達の

合言葉だ。


さっきのことで、グランド全体が騒然と

する中、私達は、空にも届きそうな声を

張り上げた。


不安を吹き飛ばすような、元気な応援歌

を届けたい。


心が一つになれるような、魂のこもった

エールを送りたい。


私達は、最強の応援団!!


私は、最強の応援団の団長!!


誰にも邪魔させない!!


女だからって、舐めんじゃねえぞ!!
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