不良にならなきゃ★始まらない?!
「駅伝は、信頼、絆、仲間愛があってこ
そ成功する。苦し時は、仲間も同じよう
に苦しいんだよ。もちろん、俺だって苦
しい。みんなで力を合わせて、乗り越え
ような!!」
「「「はい!!コーチ」」」
信頼、絆、仲間愛
守り抜いてみせる、絶対に!
ブオオオオオオ!ブオン!ブオン!!
何?!バイクの音?
その音は、段々と学校に近づいてくると
地面を割るような爆音になり、音の正体
が姿を現した。
LEONIDSと書かれた旗!?
暴走族だ!!
耳がおかしくなりそう。
アイツらの、仲間なの?!
またこんな手を使って、私達の心を乱す
つもりだったら、大間違いなんだから!
私達は、負けはしない!!
暴走族は、校門の前で止まった。物凄い
威圧感がグランド全体に広がり、生徒達
を恐怖に陥れた。10台近いバイクのう
ち、先頭のバイクの男が、こちらに向か
って歩いてきた。
琉聖くんは私をかばい、前に出た。
「久しぶりだな、琉聖!」
え…?!
「樹!?」
え…?!琉聖くんの知り合い?!
「元気そうだな、琉聖」
「樹、オマエどうしてここが」
「ああ、これだよ」
その人は、スマホを取り出した。
「オマエらの写真、ネットで話題だぜ!
怖過ぎる応援団って」
「はあ?!」