不良にならなきゃ★始まらない?!

ど、どうしよう?!


自慢じゃないけど、カップ麺とゆで卵く

らいしか作ったことないぞ!


しかも、カップ麺は料理じゃないし。


女子力無いの、バレちゃうよ。


アワアワしながらも私は、中断していた

応援練習を再開した。仲間達は複雑な面

持ちで、LEONIDSを眺めていた。


それもそうだよね。琉聖くんは、LEONI

DSの総長だったかもだけど、今は私達

のリーダーなんだから。昔の仲間と組む

とか、やっぱりすんなりは受け入れられ

ないよね。


これから、どうなっちゃうんだろ。


樹さん達は、琉聖くんに戻って欲しいみ

たいだけど。


でも、私達だって琉聖くんが必要だし。


それに私ときたら、琉聖くんがいないと

生きていけないレベルで、大好きだし。


日は暮れかかり、真っ赤というよりは、

濃いピンクに近い夕焼けで、西の空が埋

め尽くされた。


こんなに綺麗なのに、もの悲しく感じる

のは、琉聖くんの心が、私達から離れて

いるような気がするからかな。


「「お疲れした!!」」


「お疲れ!練習は今日が最後だ。明後日

はいよいよ本番!俺は、全て敵に回して

も、例え一人になっても、仲間を守りき

る!!応援は、任せたぜ!!」


…琉聖くん。
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