不良にならなきゃ★始まらない?!

みんな、すぐに仲良くなって、バカ騒ぎ

始めるんだから!!


まったく、しょうがない人達。


けど、そんなとこも大好き。


「一華、ここに来い」

『はあい』


「おー!!総長、俺様だな」

「当たり前だ」


『琉聖くん、私が握ったおにぎり、食べ

た?』


「ん、どれだよ?」

『えっと…はい!!』


「デカッ!!」


『具がはみ出ちゃってね、どんどんご飯

を足してるうちに、大きくなっちゃった

の』


「オマエなあ、雪玉じゃねんだから、ど

んどん足してどうすんだよ」


『ゆ、雪玉って…』


「ぶっ…」

『笑うなー!』


「嫁に来るまで、美味くなりゃいいよ」

『よ、よ、よよよ、嫁?!?!』


「だろ?」

『は、は、はい!!嫁になります!!』


「「「!!フゥー!!」」」


もう、琉聖くんまで、悪ふざけしちゃっ

て。ほんとに嫁にもらってもらうぞー!


夕飯が終わって、私達が後片付けを始め

ると、みんなは琉聖くんを囲んで駅伝大

会当日の作戦会議を始めた。


往路復路16区間の長いコースになるけ

ど、どのコースに誰を配置するか、みん

なで真剣に話し合う…のかと…思いきや

?!


「到着順でいいな?」

「それで行こうぜ!」


あっさり決まっちゃった。
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