不良にならなきゃ★始まらない?!
★ エピローグ
『雪だ…』
季節が変わり、今日、初雪が降った。
綺麗だな、雪の華。
「一華、お待たせ!」
『紗夜!帰ろっか?』
ちょっぴり泣いたけど、もう大丈夫!
だって、紗夜もいるし、仲間もいる。
それに、寂しいなんて言ってられない!
調理師学校を目指して、ガンバるって決
めたんだから!!
「嫁に来るまで、美味くなりゃ…」
私が調理師を目指したのは、琉聖くんが
きっかけなんだよ。
あれから、1ヶ月。
今は、どうしているの?
…逢いたいな。
「早くお正月にならないかな」
『雷威くんの、一時帰国?』
「うん!」
紗夜は、堕威に頼んで、海外留学してい
る雷威くんと、SNSで繋がった。
年上が好きなんだって、ずっと思ってた
のに、紗夜の好きになった人は、3つも
年下の雷威くんなんだもん、ビックリ。
「じゃあ、また明日!」
『うん!じゃあね、紗夜』
堕威は、お父さんの出身大学に、推薦で
行くみたい。
あのコーチが、お父さんだったなんて。
ずっと目標だったお父さんに、一歩一歩
確実に、近づいていってるね。
「陸上王に、俺はなる!!」
とか、どこかで聞いたフレーズを言って
たけど、ほんと、夢を叶えて欲しい。
いや、堕威なら、夢じゃないよ!!
葵さんは、成宮さんに包まれて、すごく
幸せそう。
これからは、楽しい思い出をたくさん作
って欲しいな。