不良にならなきゃ★始まらない?!
二人は、付き合ってるわけじゃないんだ
?カレカノの雰囲気なのにな。それより
同中の先輩ってことは?…私は3年だし
堕威は必然的に年下だよね?むむ、後輩
じゃあないか!?
『もしかして…2年?』
「んあ、俺?…だよ」
『後輩じゃん!!』
「ま、そうゆうことだ」
うあー!後輩のクセに、後輩のクセに、
生意気なんだよっ!それより、葵さんは
彼氏がいるのに、琉聖くんとこんな風に
甘々な感じでいても平気なのかな?間接
キスまでしちゃってるし。
「…おい…チチか」
『…へっ?!』
「オマエ、ボケーッとしてっから、琉聖
さん先戻ったぞ」
『ええっ!?…冷たいなあ』
「おら、重いケツあげてとっとと戻れ」
『ケ…ケツ!?っ…おっと!!』
コンクリートにペタンとに座っていた私
は、慌てて起き上がろうとしてよろけて
しまった。
「 …んだよ、アブねえな」
両脇をすくい上げられ、急に身体が浮い
た。堕威がとっさに抱きかかえてくれた
おかげで、私はケガをせずにすんだ。
「ったく、鈍くせえヤツだな。それに、
オマエすげえチビだな」
『あ、ありがとう。どうせチビッコだも
ん』
「あはははは!俺の半分くらいしかねえ
んじゃね?」
『んなわけ、あるかっ』
堕威が、少しだけ男らしく思えた。