不良にならなきゃ★始まらない?!

駅伝大会まで、もうすぐだというのに、

柏木先生は、監督を降りた。あの事件が

影響してるのかな。


監督不在になり、戸惑う選手達に、幸運

が舞い降りた。堕威のお母さんがコーチ

を探してくれたのだ。


さすが、乙川 雷威のお母さん!!


「今日から、よろしく」

「よろしくお願いします!」


背が高くて、スタイル抜群のコーチは、

50代くらいかな。言葉一つ一つに重み

があって、貫禄が違う。それに、めっち

ゃダンディ。


いいなあ、駅伝部。


「一華!!」

『は、はいっ!?』


「こっち向いてろ!!」


琉聖くんは、意外にヤキモチやき。


「何だよ、文句あんのか」

『い、い、いいえっ』


「なあ、一華」

『は、はいっ?!』


「秋祭り、行こうぜ」

『え?私と?…琉聖くんが?!』


「当たり前だろ」

『いいの?!めっちゃ嬉しい!行く!』


「オケ!キマリ!」

『うん、初デートだあ』


琉聖くんとお祭りだなんて、楽しみ過ぎ

る。浴衣、着ようかな。髪もアップしな

きゃ!わたあめ、水ヨーヨー、金魚すく

い、縁日も楽しみだな。


もう、ワクワクが止まらない。琉聖くん

と、たくさん思い出作るんだ。
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