枯れ木に水を...
幼なじみ
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『莉那ちゃん…
僕たちずーっと
一緒だよね?』
「当たり前でしょ!
ずーっとよ?」
もう十年も前…
交した約束は
今ではまるで
無かったようで
時がたつにつれ
あたし達も
次第に離れていった
幼なじみなんて
こんなもんだ
ずーっとなんて
そううまくはいかない
小学校にあがる時
指切りげんまんした
約束は
果たして
あいつの頭の中に
少しでも
残っているのだろうか
きっとこのまま
あたし達の関係のように
あの約束も薄れていく
あたしだけは
そう思っていた