阿漕荘の2人
練無side
僕と二階堂さんは
空になった白バラのイスに腰を下ろした
「げっ
バラの上に座るってやだな
なんかバチが当たりそう」
「もうすぐ男の子来る」
「どうして、そんな話し方なの?
語尾に変なアクセントついちゃうから
取りさったの?」
「省エネ」
「地球に優しいんだね」
そうこうしているうちに
絨毯は片付けられて
かわりにテーブルが出され
次々と料理がウェイターによって
運ばれる
女性たちが料理に夢中になっているころ
男性諸君がドアを開けて入ってきた
「なんか、お見合いパーティーみたいだね」
「そうよ」
「そうなの?」
「違うけどそう思っても構わないよ
の略」
「その略仕方はひどいよ
これって高等部だけなの?」
「お見合いパーティーだから
舞踏会に出られるのは
高等部だけ」
「引っ張るね」
「綱はない」
「食べ物食べないの?」
「私はいらない」
「僕は食べたいから
持ってきていい?」
「ここで食べるのか?」
「キミを置いて僕だけ食べに行ったら
感じ悪いでしょ」
「私は構わない」
「好感度の問題」
僕は席を立ち、料理の元に向かう
「小鳥遊くん!」
「わあ!桜花さんだぁ!」
「どうして
そんなに元気なの?」
「もぅ、イロイロあったんだよ
しこさんは意味不明だし
お腹は減るし
頭使ってばっか」
「お腹が減って、頭を使ったの?
逆じゃないの?」
「見てよ、たこ焼きがあるよ!
お嬢様でもたこ焼き食べるんだね!」
「しこはイナゴも食べるわ」
「食べた好ぎて
猪なんて狩りに行きそうだね」
「しこに会いたいの?」
「わかった?
ここに来て、全然、しこさんと話してないんだもん」
「さっき会ったんでしょう?
何を話したの?」
「ドレスの話」
「ドレス?」
「どっちが似合うか」
櫻子がクスクス笑い始めた
なんとなく、練無の中で
紫子との耳打ちは2人だけの秘密にして
おきたいような気がしたのだ
「そういえば、小鳥遊くん?」
「なぁに?」
「ここの理事長の名前知ってる?」
練無は先ほどの
二階堂との会話を思い出した
「天王寺 茂 って言うのよ」
ーガシャン
「ちょっと、小鳥遊くん!!
どうしたの!フォーク落としたわよ!!」
「天王寺だって!
それ本当?」
「そうよ、どうしたの?
青い顔をしてるわよ」
「いや、偶然かもしれないけど………
ちょっと、二階堂さんのところにいくよ」
練無はその場に料理を置いて走りだした
櫻子も彼についていく
「二階堂さん!」
「なに」
「あのね、
清見さんってもしかして理事長のー」
「娘よ」
「なんだって!!」
「どういうことなの、小鳥遊くん?!」
「ねぇ、二階堂さん
理事長は何故、恐ろしい人なの?!」
「理事長は…………仮面を盗んだ黒バラ姫を許さない
だから、きっと………黒バラ姫を殺す」
「なんだって!!
何故、貴方はそれをわかっていて
彼女をしこさんを清見に連れられて行くのを
そうやすやすと見てたんだ!!
何故!?」
「私にはどうにも出来ないの………
だって私は白バラ姫だ」
「もういいよ!
しこさんを探すよ!!」
「どういうことなの、小鳥遊くん!
しこが殺されるって!!」
「とりあえず
清見さんが怪しいんだ!
もし、理事長の娘が清見さんなら
全て納得するんだ
しこさんが危ないんだ!!」
「まって、小鳥遊くん!」
練無は走りだした
僕と二階堂さんは
空になった白バラのイスに腰を下ろした
「げっ
バラの上に座るってやだな
なんかバチが当たりそう」
「もうすぐ男の子来る」
「どうして、そんな話し方なの?
語尾に変なアクセントついちゃうから
取りさったの?」
「省エネ」
「地球に優しいんだね」
そうこうしているうちに
絨毯は片付けられて
かわりにテーブルが出され
次々と料理がウェイターによって
運ばれる
女性たちが料理に夢中になっているころ
男性諸君がドアを開けて入ってきた
「なんか、お見合いパーティーみたいだね」
「そうよ」
「そうなの?」
「違うけどそう思っても構わないよ
の略」
「その略仕方はひどいよ
これって高等部だけなの?」
「お見合いパーティーだから
舞踏会に出られるのは
高等部だけ」
「引っ張るね」
「綱はない」
「食べ物食べないの?」
「私はいらない」
「僕は食べたいから
持ってきていい?」
「ここで食べるのか?」
「キミを置いて僕だけ食べに行ったら
感じ悪いでしょ」
「私は構わない」
「好感度の問題」
僕は席を立ち、料理の元に向かう
「小鳥遊くん!」
「わあ!桜花さんだぁ!」
「どうして
そんなに元気なの?」
「もぅ、イロイロあったんだよ
しこさんは意味不明だし
お腹は減るし
頭使ってばっか」
「お腹が減って、頭を使ったの?
逆じゃないの?」
「見てよ、たこ焼きがあるよ!
お嬢様でもたこ焼き食べるんだね!」
「しこはイナゴも食べるわ」
「食べた好ぎて
猪なんて狩りに行きそうだね」
「しこに会いたいの?」
「わかった?
ここに来て、全然、しこさんと話してないんだもん」
「さっき会ったんでしょう?
何を話したの?」
「ドレスの話」
「ドレス?」
「どっちが似合うか」
櫻子がクスクス笑い始めた
なんとなく、練無の中で
紫子との耳打ちは2人だけの秘密にして
おきたいような気がしたのだ
「そういえば、小鳥遊くん?」
「なぁに?」
「ここの理事長の名前知ってる?」
練無は先ほどの
二階堂との会話を思い出した
「天王寺 茂 って言うのよ」
ーガシャン
「ちょっと、小鳥遊くん!!
どうしたの!フォーク落としたわよ!!」
「天王寺だって!
それ本当?」
「そうよ、どうしたの?
青い顔をしてるわよ」
「いや、偶然かもしれないけど………
ちょっと、二階堂さんのところにいくよ」
練無はその場に料理を置いて走りだした
櫻子も彼についていく
「二階堂さん!」
「なに」
「あのね、
清見さんってもしかして理事長のー」
「娘よ」
「なんだって!!」
「どういうことなの、小鳥遊くん?!」
「ねぇ、二階堂さん
理事長は何故、恐ろしい人なの?!」
「理事長は…………仮面を盗んだ黒バラ姫を許さない
だから、きっと………黒バラ姫を殺す」
「なんだって!!
何故、貴方はそれをわかっていて
彼女をしこさんを清見に連れられて行くのを
そうやすやすと見てたんだ!!
何故!?」
「私にはどうにも出来ないの………
だって私は白バラ姫だ」
「もういいよ!
しこさんを探すよ!!」
「どういうことなの、小鳥遊くん!
しこが殺されるって!!」
「とりあえず
清見さんが怪しいんだ!
もし、理事長の娘が清見さんなら
全て納得するんだ
しこさんが危ないんだ!!」
「まって、小鳥遊くん!」
練無は走りだした